予防歯科Preventive dentistry
当院では「未病を治す」徹底した予防プログラムを提案しています。
多くの歯科医院が、歯のメンテナンスや定期検診を予防歯科と言っています。 しかし実際は、ほとんどが「歯の掃除をしているだけ」。歯磨きやクリーニングだけでは予防は不十分です。
そもそも、これからはむし歯や歯周病にかからないようにしなければいけません。
そのためにも、クリーニングだけなく栄養療法などもアドバイスし、細菌がいない口腔内と栄養バランスを整える必要があります。
また、一度むし歯や歯周病になっても再発させない「マイナスをゼロにする」といった治療ではなく、一度もむし歯や歯周病にならない・させない「マイナスを経験させない」ことこそが、私たちの使命・責任と考えております。
歯と健康を守る、クリニック予防歯科プログラム
セラミックを使用した審美治療をおすすめいたします。
まごめファミリー歯科では、セラミックを使用した審美治療をおすすめしております。
「美しさ」「耐久性」「変形しにくさ」など、他の素材に比べて非常に優位な点があります。
また、金属を使用していないため、金属アレルギーをお持ちの方でも安心してご使用いただけます。
問診
食生活指導(間食の摂り方や、嗜好品についてお聞きします)
癖や習慣についての確認(指しゃぶり、爪かみ、口呼吸の有無などを確認します)
お口の検査
むし歯や歯肉炎の有無
患者さんの口腔内の現状を知るために情報を収集し、それを元にカウンセリングを行います。
お口の清掃状態の確認(仕上げの磨きの有無、フロスやフッ素使用の有無)
歯ブラシ指導
プラークの染め出し
歯ブラシ・補助清掃用具の選び方・磨き方の指導
お口のクリーニング・予防処置
PMTC
超音波スケーリング
自宅で出来る、ホーム予防歯科プログラム
歯磨き
歯科衛生士に正しい歯磨きの方法を学び、力を入れすぎないで的確で丁寧な歯磨きを心がけましょう。
殺菌水でうがい
まごめファミリー歯科では、安全性が高いPOICウォーターをご用意しております。
歯磨きだけでは、磨き落とせない箇所などにいる細菌を殺菌し健康なお口をキープしましょう。
小児歯科Pediatric
お子様も大人も、一緒に予防の意識を高めていきましょう!
お子さんの虫歯はお母さんと砂糖が原因?
赤ちゃんの健やかな歯を育てる第一歩はお母さんのお口の環境をきれいにすることです。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口にはむし歯の細菌(ミュータンス菌)は存在しません。生後半年ぐらいで下の前歯がはえ始めたころにお母さんのお口にいるミュータンス菌がだ液を介して伝播していく(母子感染)ことによってむし歯のできる環境が造られてしまいます。
食べ物をあらかじめ噛んで赤ちゃんに与える「噛み与え」やスプーンやお箸を親子で共有することによって伝わっていきます。
そのためお母さんがミュータンス菌を多く持っていれば、赤ちゃんに感染する確率や菌数が多くなる可能性があります。
一般的にミュータンス菌は1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の間に定着しやすい、と言われています。
離乳食から乳児食にあたるこの時期にお母さんが正しいむし歯予防の知識を持つことが大切なお子さまのすこやかな歯を育てることになります。
お子様の虫歯・歯周病を予防するために
糖質制限
糖質制限は特にお子様の歯を考える際に重要な考えです。
乳幼児の口腔内が健康な状態だと、身体が大きくなっても、健康な歯を保ち続けることができます。
そのため糖質コントロールを行うことは、ブラッシングを十分に行えないお子様にとって効果的なむし歯予防へと繋がります。
歯みがきスタートのタイミング
歯みがきの準備期間(誕生~約6ヵ月)
口の中の清掃の必要はありません。顔や口を触ってあげることで、触らせることになれさせましょう。
歯みがき導入期間(約6ヵ月~約1歳半)
下の前歯が生え始めたら、ガーゼや綿棒で歯をぬぐう程度から始め口の中を触れられることに慣れてから歯ブラシを使い始めます。
1日1回の仕上げ歯みがきを習慣づけるようにします。
歯みがき習慣化の時期(約1歳半~約3歳)
1歳半くらいから、今度は奥歯が生えてきて、2歳半くらいには乳歯が全部生え揃います。
自分でやろうとする意欲を大切にし、思い通りみがいた後に、保護者が確実に仕上げみがきするのが良いでしょう。「楽しい!」と感じる雰囲気が大切。
みがいた後は褒めることを忘れずに!
きれいな歯並びのために赤ちゃんにしてあげられること
歯並びが悪くなる原因は、後天的な影響が非常に強いと言われています。
抱っこの仕方や寝かせ方に関して正しい知識を身につけ、小さなことでも一つずつ習慣化していくことが、その後の背骨の発達や歯並びの成長のために大切です。
お子様の年齢に合わせたお口のケア
生後0ヶ月〜
きれいな歯並びを作るには生後0ヶ月から様々なことを習慣づけて行うことが大切です。
- 正しい寝かせ方。枕や寝具
- お母さんの姿勢、抱き方
- おむつの与え方
- 原始反射を育てるスキンシップ
- 正しい寝かせ方。枕や寝具
- ベビーキャリアに必要なこと(3ヶ月からはベビービョルン)
習慣づけることが出来るかどうかで、歯並びが決まり、強いては歯科予防にも繋がります。
生後0〜3ヶ月
最も発育曲線の傾きが強い時期です。脊柱を構成する頚椎・胸椎・腰椎のCカーブが、呼吸と嚥下に大きく関係します。
頚椎をそらせた状態での授乳は、間違った呼吸と飲み込みになります。ただし、乳児期の3ヶ月までは間違った授乳をしても、母乳は食道を、空気は肺を通過する特殊な構造となっているので、誤嚥や窒息を起こすことがありません。
また舌圧が低下するため、乳歯の生え揃う頃までに「口腔内ボリューム」が広げることができなくなります。口腔内ボリュームが低下してしまうと歯と歯の間に隙間がなく乳歯が生えてしまい、歯並びが悪くなる結果になってしまいます。
生後5〜6ヶ月
下顎の前歯の歯茎が硬くなり始めます。
この時期になったら、「成人型嚥下」の練習を開始しましょう。
乳歯列が完成し、咀嚼機能がより発達する時期には、正しい所作で食べることが出来るお口づくりが大切です。そうする事で、この時期の子どもたちに起こり得る「正しい食べ方が出来ない原因」の除去が可能です。
こうしたことが出来ないと、下記のようなリスクが発生してしまいます。
正しい嚥下ができないことによるリスク
- アデノイド、口蓋扁桃肥大、鼻アレルギーなどの耳鼻咽喉疾患
- 乳歯のう蝕、歯の早期喪失
- 指しゃぶりなどの口腔習慣
- 舌小帯短縮症、硬直症
- 歯列不正、咬合異常
指導のポイント
調理形態 | 滑らかにすりつぶした状態 |
---|---|
食べ方 | 口を閉じて「ごくん」と飲む(成人型嚥下) |
食べさせ方 | 下口唇にスプーンを当てる(口の中に入れようとすると舌に押し出されることがある) 口唇で挟むのを待ち、ごくんと飲み込んだらまっすぐ引き抜く |
姿勢 | 少し後ろに傾けると飲み込みやすい |
生後6ヶ月〜1歳(もぐもぐ期)
糖化・酸化の問題があるため、市販の離乳食は避けたほうが良いでしょう。親が食べるものをすりつぶし、薄味にしたものを離乳食として与えます。
離乳食はうんちを見ながら、消化ができるようになったら次のものを与えるようにします。
ハイハイをしっかりおこなう
ハイハイをするためには、目線を上にあげる必要があるため眼球運動がしっかりと行われます。また、それまで寝方や抱き方がちゃんと出来ていると、しっかりとお尻を上げることが出来ます。
ハイハイの練習
ハイハイの練習は足の裏に手を添え、お尻を上げるようにして行います。
ハイハイで目線を上げるようにする事で、中顔面が発育します。
また、ハイハイからつかまり立ちを行うことで内蔵の位置が整います。
口に何でも入れようとする時期ですので、色々な味を覚えさせるようにしましょう。
ただし、口に入れては危ないものが無いよう、お部屋はきちんと片付けておく必要があります。
1歳〜1歳6ヶ月(かみかみ期)
奥歯が生えるまではすり潰した離乳食を与えるようにしましょう。引き続き、離乳食はうんちの状態で消化の具合を見て判断します。
赤ちゃんが乳首を噛むようになって授乳できなくなると、卒乳となります。
おしゃぶりを噛みだしたら少し引っ張って口を閉じさせます。
つかまり立ちを始めたらお尻を上げるように、下から上に撫でるようにしましょう。
1歳6ヶ〜3歳(かちかち期)
この時期になったら、だんだん大きなものを食べさせるようにしましょう。前歯を使うようにし、よく噛む食事を心がけます。
むし歯菌が発生することを防ぐため、ショ糖は与えないようにしてください。
また、きちんとした発音を覚えるためにも、叱る時ははっきりした声で叱るようにします。
幼児言葉を親が使うことは好ましくありません。
チューイングブラシの使用
チューイングブラシを食後に3〜5分使用することで、ブラッシングの効果が得られます。
また、チューイングブラシを使用すると、口を閉じる練習にもなります。口唇を閉じて鼻呼吸が出来るようになったら、柄なしのチューイングブラシを使用するようにしましょう。
また、この時期であれば反対咬合も治せます。
指導のポイント
調理形態 | 舌と上顎で潰せるかたさ |
---|---|
食べさせ方 | 下唇にスプーンを当て、上唇を閉じて食べ物を取り込むまで待つ。 唇が左右同時に伸縮し上下唇が閉じ、薄く見えていたらOK |
姿勢 | 足の裏が床や椅子の補助板につく姿勢が望ましい |
3歳〜5歳
土踏まずができる時期です。この時期はたくさん身体を動かすことが大切です。
また、マルケンBANBANは3歳から使用することをおすすめします。マルケンBANBANを使用することで姿勢がよくなり、舌が上がりやすくなります。また、呼吸がしやすくなったり、鼻づまりが改善されたりもします。
矯正歯科Preventive dentistry
歯を削らない・抜かないためには矯正治療が大切です
歯の矯正治療は、見た目を良くするだけではありません。
噛み合わせを改善することで、ブラッシングの際の磨き残しがなくなり、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。
矯正治療によって、私たちの目標である「歯を削らない」「抜かない」をより実現しやすくなります。まだ欧米ほどではありませんが、日本でも矯正治療のメリットが少しずつ浸透してきており、 矯正治療を受ける患者さまも増えています。
まごめファミリー歯科では、子どもの矯正も大人の矯正も、矯正の専門医による治療を行っております。
矯正に関する相談も行っておりますので、ぜひお問い合わせください。
着けていることが目立たない!透明のマウスピース矯正
子どもの歯並びを良くする10箇条
- 足踏みが出来る
- 口笛が吹ける
- 大きな声を出せる
- 両目ともウィンクが出来る
- 前歯を綿棒で刺激する
- 脇の下・胸・背中・足の裏をくすぐる
- 前歯でかぶりつく
- 雑巾がけをする
- 前髪を肩よりも垂らさない
- 食べる時は正しい座り方をする
歯の生え方、機能の発達に合わせた離乳のすすめ
ごっくん期(離乳初期)
舌の動き
顎の開閉に連動して前後の動きをする。(口を開くと舌が突出)
調理形態
滑らかにすりつぶした状態
下の前歯付近の歯茎が硬くなる。(5〜6ヶ月頃)
もぐもぐ期(離乳中期)
舌の動き
上下の動きをする。
舌の前方部を口蓋に押しつけ、食べ物をつぶす。
顎が閉じると舌の前方部が口蓋に当たる。
口唇の動き
上下の口唇がしっかり閉じ、口角は左右に同時に引かれる。
調理形態
舌と上顎でつぶせる硬さ
下の前歯が生え始める。(7〜8ヶ月頃)
かみかみ期(離乳後期)
舌の動き
下を左右に動かし、食物を歯茎の上に運べるようになる。
咀嚼機能の獲得。
口唇の動き
咀嚼側の口角が引かれる。
咀嚼側が変わるごとに交互の口角伸縮。
調理形態
歯茎でつぶせる硬さ
上下前歯が生えて、奥歯が固くなる。(9〜11ヶ月頃)
手づかみ食べ期
舌の動き
上下左右運動
調理形態
前歯で噛み切れる大きさで、歯茎でつぶせる硬さ
上下前歯が生えそろい、第一乳臼歯が生え始める。(1〜2歳頃)
かちかち期
舌の動き
上唇の機能発達の著しい時期: 水分摂取の機能の鍵、入ってくる量を知覚しコントロール機能の発達とともに上唇が下がってる。
口唇の動き
上下の口唇がしっかり閉じ、口角は左右に同時に引かれる。
調理形態
少しずつ試しながら大人と同じ食べ物へ
すべての乳歯が生えそろう(2歳半〜3歳頃)
歯並びの悪さが引き起こすトラブル
悪い姿勢で噛み合わせは悪化します 姿勢の悪いまま日常生活を過ごしていると、身体は歪み、様々な不調が生じてきます。 脚の歪みは腰の歪みに、そして顎の歪みへとすべてが繋がってしまうのです。 歪みは歯列不正の原因となり、噛む力が衰退し、口呼吸気味になります。
現在、口呼吸はアレルギー疾患、集中力や免疫力の低下に関係することが明らかになってきました。
そうならないために、姿勢と咬合の関係を把握し、噛み合わせを矯正治療していくのが「姿勢咬合」です。
特に赤ちゃんをお持ちのご両親は、抱き方、寝かせ方、授乳の仕方を正しいものにすることで、お子様の健全な成長を促すことが出来ます。
不正咬合のご紹介
叢生
(そうせい)
でこぼこに生えた乱ぐい歯、犬歯が飛び出した八重歯のことを言います。顎に対して歯が大きい、または顎が小さすぎて歯がおさまらないことが原因です。
上顎前突
(じょうがくぜんとつ)
上の歯が出っ張っているいわゆる出っ歯です。
反対咬合
(はんたいこうごう)
一般的には受け口と言われ、上下の咬み合わせが逆になっている状態です。
開咬
(かいこう)
奥歯で咬んでも前歯は咬んでおらず、上手く咬めない、また口が閉じにくい状態です。
空隙歯列
(くうげきしれつ)
歯と歯の間の隙間が大きいすきっ歯。
過蓋咬合
(かがいこうごう)
上の前歯が下の前歯を覆ってしまうくらい深くまで噛み合ってしまっている噛み合わせです。
発育空隙・霊長空隙とは?
発育空隙・霊長空隙とは乳歯のすき間のスペースをいいます。
このスペースは「乳歯より大きなサイズの永久歯が萌出するために必要なスペース」です。
乳歯は永久歯と比べ小さいため、もし乳歯がぴったりと並んでしまっているとサイズが大きな永久歯が生えるスペースがなくなってしまうのです。
近年のお子さまは、この発育空隙が不足しがちで、永久歯がきれいに並びづらい傾向が見られます。
つらくない。痛くない。口周り筋肉トレーニング(MFT)による矯正
矯正治療と言えば、金具や針金などを利用したブラケットをつけることと思われがちですが、それだけではありません。舌のスポットを正しい位置に置き、顎の筋肉を鍛え、鼻呼吸を意識することで歯列を矯正する方法もあります。
筋肉を鍛えて歯列を改善していく方法なので、日常生活に負担がなくトレーニングをしていくことが可能です。
また、症例によってはこの動きを補助するトレーナーを装着して矯正の補助を行う方法もあります。
口輪筋トレーニング
あいうべ体操
正しく口輪筋を鍛えることで、鼻呼吸へと改善していくために開発されたトレーニングが「あいうべ体操」です。
だらんと口を開けた状態の口呼吸。鼻呼吸が出来ないことによって、口腔内に雑菌が広がり、風邪をひきやすくなります。
それだけではなく、アレルギー症状(喘息や皮膚疾患)や集中力の欠如など様々な悪影響が指摘されています。ぜひあいうべ体操を覚えて日々の習慣にしていきましょう。
あいうべ体操の方法
- お口を大きく開けます→「あ」を発声する形
- 口笛が吹ける
- お口を横に大きく左右に引き伸ばして→「い」を発声する形
- 唇を凧のようにすぼめて前に突き出します→「う」を発声する形
- 舌を最大限出します→「べ」を発声する形
大きな声を出しながら、目を大きく開けて必ず良い姿勢でゆっくり行いましょう。
以上を一日五回三セット行いましょう。
舌の正しい位置を身に着けるトレーニング?
オープン&クローズ体操
舌先をスポットに置きながらお口の開け閉めを繰り返します。このとき、なるべく大きく口を開けるようにしましょう。
オープン&クローズ体操の方法
大きな声を出しながら、目を大きく開けて必ず良い姿勢でゆっくり行いましょう。以上を一日五回三セット行いましょう。
舌体操
他にも、舌の正しい位置を身につけるトレーニングには「舌体操」があります。
唾液を分泌する効果もあり、口腔内の健康維持に役立ちます。
お子さまだけではなく親御さんにもおすすめです。親子で一緒に行うのもいいかもしれません。
舌体操の方法
舌でほっぺの内側を押しながら、片側三秒以上かけてもう一つのほっぺに舌を移動。左右に動かしていきます。上から往復三回。下から往復三回行います。(一番奥の歯の内側→後ろ→ほっぺ側までグルッと一周、歯に沿ってしっかりなめましょう)
患者さまの疑問に答える矯正歯科Q&A
- 矯正治療は何歳くらいから始めればいいの?
- 早い子で6歳くらいから始めますが、不正咬合の状態によって異なりますので一度ご相談下さい。
- 6歳くらいになるまで矯正治療は待った方がよいですか?
- 6歳になるのを待たなくても始められる矯正歯科治療もあります。上記で紹介している「筋肉トレーニング(MFT)による矯正」などがそれにあたります。
また、乳歯を健康に保つこと、健全なあごの成長をサポートすることも矯正歯科治療の一端です。小さなころから治療を始めれば、それだけ身体への負担が少なくなります。
- 成人になっても矯正はできるの?
- 大丈夫です。歯と歯周組織がしっかりしていれば問題ありません。
まごめファミリー歯科では成人の方がたくさん治療をされております。
- 痛みがあると聞きましたが?
- 痛みに関しては、装置付け始めにありますが一週間前後で慣れてきます。また、当院では患者様の痛みに対する負担を出来るだけ少なくするように治療しております。
- 咬み合わせが悪い(不正咬合)と病気なんでしょうか?
- 咬み合わせが悪い状態(不正咬合)とは病気ではなく、「不健康」な状態にあることを意味します。
「80才になっても20本の歯を残して生涯を通じて自分の歯で食事をとっていただき、よりよい人生を送っていただく(8020運動)」この目標達成のためには咬み合わせが健康な状態、つまり正しい咬み合わせであることが必要です。
- 悪い咬み合わせのまま放っておくとどうなるんでしょうか?
- むし歯、歯周病、顎関節症や顎機能異常などを起こしやすくなります。
さらに、消化器官の働きにも影響を受けるので胃から後の消化器官に余分な負担をかけることとなります。
場合によっては、あごの正常な成長発育を阻害したり、あごの形を歪めてしまうこともあります。
あるいは、「サ行」や「タ行」などの発音が不明瞭になることもあります。
- 歯並びは遺伝しますか?
- 不正咬合は遺伝的要因によって形成されることがあり、親子そろって歯並びが凸凹になったりすることがあります。
また、上あごの骨と下あごの骨の大きさや形が遺伝すると、親子そろって骨格的な出歯の顔立ちになったり、あるいは骨格的な受け口の顔立ちになったりすることがあります。
妊婦歯科治療Maternity
赤ちゃんが産まれる前に、お母さんのお口の健康を意識しましょう。
健康な生活をする上で、大切な役割を果たす「歯」。
産まれてくる赤ちゃんに丈夫な歯を贈りたいと思いませんか?
かかりつけの歯科医院として、妊婦歯科治療に関する情報を発信することで、 産まれてくる赤ちゃんの歯育てのパートナーになりたいと考えております。
妊娠前に歯科治療を終えておくことが大切です
歯周病が胎児に悪い影響が与えることが近年わかってきました。低体重児および早産の危険度が高くなることが指摘されています。これは血中に入った歯周病細菌が胎盤を通して胎児に直接感染するのではないかと言われています。
歯周病に依る胎児への悪影響は、危険率が7倍にものぼると言われており、近年問題視されてきているタバコやアルコールなどよりもはるかに高い数字です。
歯周病は治療可能なだけでなく、予防も十分可能です。
生まれてくる元気な赤ちゃんのために、確実な歯周病予防を行いましょう。
妊婦さんが虫歯や歯周病にならないために
歯周病治療
妊娠中はお口の環境が悪化しやすくなります。
その原因はいくつかあります。
- 女性ホルモンが増加することで、歯周病菌が育つ
- 体内の免疫力の低下に伴い、歯肉の免疫力が低下する
- だ液の分泌量が低下するため、口の中が乾きやすくなる
- だ液の酸の中和する力が落ち、口の中が酸性になりやすい
- こまめに何度も食事をとるため、歯の再石灰化ができない
- 食生活が乱れ、栄養摂取が偏りがちになる
- つわりにより十分な口腔清掃が行えず細菌性プラークが停滞する
つわりの時は、歯みがきもつらいものです。
歯ブラシは、頭の部分がコンパクトな方が奥まで磨きやすく、ネック部分が細い方が奥まで磨いても気持ち悪くなりにくいでしょう。
また、妊娠中は歯ぐきから出血しやすいのでやわらかめの歯ブラシがお勧めです。
お母さんの歯・赤ちゃんの歯を一緒に守りましょう
食後に必ず水を飲みましょう
食後に水を飲むと、口内の雑菌やむし歯菌の繁殖を抑え、唾液も出やすくなります。
唾液には口腔内の細菌を洗い流す洗浄作用のほか、抗菌・中和・保護作用があります。
むし歯や歯周病を予防する効果もあるため、食後にはかならず水を飲み、唾液を出やすい状態にしておくことが大切です。
キシリトールを活用しましょう
つわりで歯みがきがつらい時期にはキシリトールがおすすめです。
フッ素は初期むし歯を再石灰化してくれます。そんなフッ素の働きを助けるのがキシリトールです。
食後30分以内にキシリトール入りのガムやタブレットを噛むと効果的です。
かみ方のポイントは、最初に出るだ液を飲み込まず、2分間を目安にためて、口の中をぐるぐる回すこと。
これによりミュータンス菌にキシリトールを行き渡らせます。
フッ素+キシリトールの歯みがき粉や、歯みがきあとに塗るジェルを使用することもおすすめします。
キシリトール入りガムでも、砂糖をたくさん含んだガムも多くあります。そのため、歯科専売キシリトールを活用することをオススメします。
食生活に注意しましょう
赤ちゃんの歯は妊娠中にできます。
早いものは妊娠初期から作られ始めますので、この時期にしっかりとカルシウムを摂ることをお勧めします。
また、永久歯も早いものは、妊娠4ヶ月ごろから作られますので、この時期はタンパク質だけでなく、バランスよくビタミンA・B・C、カルシウムなどを摂り、強い歯をプレゼントしましょう。
タンパク質
歯の土台を作ります。
歯にカルシウムを貯めるのに、大切な役目をします。
妊娠4~10週頃の初期が特に大切です。
ビタミンA
歯のエナメル質の土台を作ります。
また口の中の粘膜も強くします。
妊娠12~24週頃が特に大切です。
ビタミンC
歯の象牙質の土台を作ります。
妊娠12~24週頃が特に大切です。
カルシウム
歯胚を硬くします(石灰化)。
妊娠中は平常の1.5倍の量を摂りましょう。
妊娠4~6ヶ月頃に特に大切です。
ビタミンD
カルシウムの吸収を助け、石灰化(歯を硬くする)を調整します。
予防診療をしっかり受けましょう
定期健診を受けることで、自覚症状のないむし歯や歯周病も早期に発見できます。
プロフェッショナルケア(歯石除去など)で、お口の環境を清潔に保ちましょう。
妊娠中は気軽に相談できるかかりつけ医がいることが安心につながります。