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歯周病と免疫の関係 

みなさんこんにちは⭐︎
今回は歯周病と免疫についてのお話です!

歯周病は、歯周ポケット内の歯周病菌の増加と、噛み合わせなどの力のバランスが過剰になることで発症します。
健康を害する物質から身を守るために、私たちの体にはもともと免疫力が備わっていますが、免疫力が低下すると、口の中の免疫作用が働きにくくなり、歯周病菌が増加します。

口腔ケアを十分に行なわず、歯肉周辺の細菌をそのままにすると、体はなんとかしてそれを排除しようとし、血液や唾液中の免疫細胞が活発に動き出して歯周病菌と戦うのです。これが歯肉の腫れや出血といった「炎症」として出現します。

このように、歯肉周辺の細菌と免疫細胞が戦い始めた状態が「歯肉炎」。

歯磨きやクリーニングなどによって細菌をしっかり除去することができれば、免疫細胞は戦う必要がなくなる為、炎症はすぐにおさまります。
でも、細菌が除去されないままだと……

細菌と免疫細胞の戦いの場は、歯周ポケットの中にまで広がります。歯周病菌はそこで「外毒素」や「内毒素」と呼ばれる強い毒を出すので、免疫細胞はさらに反応し、歯周ポケット内には歯周病菌や免疫細胞の死骸でいっぱいに。これが「膿」の正体です。

そしてさらに戦いが続くと、細菌と戦っていたはずの免疫細胞が歯槽骨(歯を支える骨)を溶かそうと働き始めます。
被害が体内に及ばないよう、最小限に食い止められるよう、歯周組織や歯をあえて失う選択をするのです。

炎症を抑えるためにまず必要なのは細菌を取り除くこと!
また、免疫力を高めることも同じくらい重要です!

免疫細胞が強ければ歯周病菌との戦いに勝てるからです。逆に免疫細胞が弱い状態だと、細菌がほんの少ししかいなくても炎症が起きてしまいます。

実際、プラークコントロールができている人で、いつもは歯肉も引き締まっているのに、なぜか今日は歯肉が腫れていることがあるのではないでしょうか。それは、免疫力が何らかの理由で下がっている証拠です。

健康な歯肉を保つには、細菌をきちんと取り除くだけでなく、免疫力を高い状態に保つことも重要。外と内、両方のケアが欠かせないのです。

実は、免疫力は20代をピークに下がることがわかっています。さらに、ストレスや体の疲れ、寝不足、季節の変わり目などによっても低下します。
それに応じて歯周病はもちろん病気のリスクが上がるため、日ごろから意識して高めておくことが大切ですね!

免疫力アップには、こんな方法が!
●適度な運動でストレスを解消
●睡眠時間をしっかりとる
●栄養バランスの取れた食事を心がける
●腸内環境を整える

免疫力を上げてお口も身体も健康に過ごしたいですね♪

歯科衛生士 I